クロザピン治療とは
統合失調症抱える方が、疾患の症状による苦痛から離れ、損なわれた生活を取り戻すためには、まず抗精神病薬による薬物治療が必須です。しかし、複数の抗精神病薬を十分な量、十分な期間使用しても効果が得られない、または副作用のために十分な量の抗精神病薬を使用できないで困っている方もおられます。
こうした「治療抵抗性統合失調症」抱える方に対し効果が認められている唯一の抗精神病薬がクロザピンです。
クロザピンは、「治療抵抗性統合失調症」のおよそ30から60%の方に対し有効とされていいます。難治性の幻聴や妄想などの陽性症状を効果的に抑え、衝動性、自傷・他害を軽減させる効果があります。より長期にわたる観察では、治療継続率を上げ、入院期間を減少させる効果も報告されています。一方で、白血球減少症や高血糖などの重篤な副作用を起こすことがあります。この薬剤を用いた治療にあたっては、副作用を早期発見するため、定期的な血液検査などが義務づけられています。
東京足立病院では「治療抵抗性統合失調症」の方々に対して効果の期待される、クロザピンによる薬物治療を行っています。白血球減少症や高血糖などの副作用に対しては、日本大学医学部附属板橋病院血液内科および精神神経科の協力のもと、適切な予防と対処に努めています。
クロザピン使用を決定するにあたっては、これまでの病状や抗精神病薬の使用歴から、まず「治療抵抗性統合失調症」の診断を行います。
この上で、効果、副作用、治療計画についてご本人とご家族に十分な説明行い、同意いただけた場合に治療を開始します。治療導入時には、薬剤の効果と副作用のモニターし、薬剤についてご本人に理解していただくため原則18週間の入院治療を行なっています。
この上で、効果、副作用、治療計画についてご本人とご家族に十分な説明行い、同意いただけた場合に治療を開始します。治療導入時には、薬剤の効果と副作用のモニターし、薬剤についてご本人に理解していただくため原則18週間の入院治療を行なっています。
クロザピン使用を決定するまでの流れ
- 「治療抵抗性統合失調症」の診断
- 効果、副作用、治療計画についての説明
- 治療開始
書類ダウンロード
東京足立病院では、クロザピン治療に関する詳しい情報を提供しております。当院で治療を受けられている場合は、現在の主治医にご相談ください。他の医療機関で治療を受けられている場合は、まず主治医を通じて東京足立病院医療連携室にクロザピン依頼シートを請求してもらってください。
必要書類は下記からダウンロードすることが出来ます。